蕨市の中古マンション相場|成約データで見る築年別の価格

蕨市の中古マンションが実際にいくらで成立しているかを、国土交通省が公開する成約価格データから独自に集計しました。ポータルサイトに並ぶのは売主が希望する売出価格で、成約価格とは別物です。売却を考えるときも購入を検討するときも、判断の土台になるのは成約価格のほうです。

集計の概要

対象蕨市の中古マンション等
集計件数347件
対象期間2021年〜2026年
集計した地区数5地区
㎡単価の中央値44万円/㎡(60㎡なら約2,640万円)

築年帯別の㎡単価

中古マンションの価格は、立地よりもまず築年数で決まります。蕨市の成約データを築年帯ごとに分けると、次のようになります。

蕨市の中古マンション 築年帯別 ㎡単価の中央値(2021年〜2026年の成約データ・347件を独自集計)

0-10年→31年以上で-51%

66.4万円
58.6万円
40万円
32.5万円
0-10年76件
11-20年82件
21-30年40件
31年以上149件
築年帯㎡単価の中央値60㎡なら取引件数築0-10年を100とした指数
築0-10年66.4万円/㎡約3,985万円76件100
築11-20年58.6万円/㎡約3,519万円82件88
築21-30年40万円/㎡約2,400万円40件60
築31年以上32.5万円/㎡約1,950万円149件49

蕨市では、築31年以上の㎡単価は築0-10年の約49%です(築21-30年で約60%)。同じ広さでも、築年数が上がるほど価格は下がります。60㎡に換算すると、築0-10年の約3,985万円に対して築31年以上は約1,950万円という水準です。

ここで重要なのは、この下がり方があなたが売るときの価格そのものだという点です。買うときに「安く買えた」と感じた築古物件は、売るときも同じカーブの上にいます。逆に築浅で買った場合、保有している間にこのカーブを下っていきます。購入の時点で、何年後にどのあたりに立っているかを見ておくことが「出口設計」の考え方です。

成約価格の年ごとの推移

蕨市の中古マンション ㎡単価中央値の推移(築年帯を問わない全取引・独自集計)

2021年 39.3万円 → 2026年 50.3万円(+28%)

39.3万円50.8万円50.3万円
202176件
202257件
202345件
202461件
202594件
202614件

2021年の39.3万円/㎡に対し、2026年は50.3万円/㎡で、約28%の上昇です。なお2026年は公開済みの四半期までの集計で、通年の数字ではありません(元データは四半期ごとに公開され、公表までに数ヶ月の遅れがあります)。

ただしこの推移は築年帯を問わない全取引の中央値なので、1年ごとの上下をそのまま「値上がり・値下がり」と読むのは危険です。取引件数が少ない年に築古物件がたまたま含まれなかっただけで、中央値は簡単に押し上がります。前の見出しで見た築年による下落(同じ時点での比較)と、暦年による推移(時間の経過)は別の軸です。同じ「下がる」という言葉で混ぜないでください。

蕨市の地区別の水準

同じ蕨市でも、地区によって水準は大きく違います。取引が5件以上あった5地区を、㎡単価の中央値が高い順に並べました。

地区最寄駅(直線距離)㎡単価の中央値60㎡なら取引件数
錦町北戸田 約910m60.7万円/㎡約3,640万円20件
中央 約680m60万円/㎡約3,600万円143件
塚越 約960m41.4万円/㎡約2,486万円76件
北町 約1.1km37.8万円/㎡約2,267万円55件
南町西川口 約920m37.3万円/㎡約2,240万円53件

最も高い錦町(60.7万円/㎡)と最も低い南町(37.3万円/㎡)では約1.6倍の開きがあります。「蕨市の相場」という一つの数字で語れる幅ではないので、検討中の物件がどの地区にあるかまで落として比べてください。

この数字の使い方

手元の物件情報から㎡単価を出して(価格÷専有面積)、上の表の同じ築年帯・同じ地区の中央値と比べます。大きく上回っているなら、その理由を確認する材料になります。駅からの距離、リノベーション済みかどうか、階数や向き、管理状態などです。理由が説明できれば納得して進められますし、説明がつかなければ価格交渉の根拠になります。

売る側の場合は逆で、査定額がこの水準から大きく離れていたら、その根拠を聞いてください。相場より高い査定額を出して媒介契約を取り、あとから値下げを求めるやり方は実際にあります。

データについて(読むときの注意)

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